一般的な意見に対する回答について

3.道の駅あぷた、とれた

■意見

近江商人の商法に三方よしとあります。「売り手良し、買い手良し、そして世間よし」と、洞爺湖町の地場産品直売センターに指定管理者を導入した場合はたして現在の売り上げで生産者、流通者、店舗と利益を得ることができるのでしょうか。単価は低く年間の半分はほとんど売り上げが見込めません。

現状の売り上げや流通システムは分かりませんが、店舗の規模や商品構成を見ましても採算がとれるとは到底考えられません。つまり売り手の利益が減り、流通者の仕事のわりには儲からず、商品が集まらず、他の地域の道の駅との競争力が無くなり評判が落ちていく可能性が出てきます。

もし、管理人を置くとするならば、商品を供給する農家や事業者の皆さんでNPO法人を立ち上げて供給する人達の店として販売戦略を店舗側と相談しながら決めていく事が望ましいと思います。「来られた方々に新鮮で安価な地元の商品を」が道の駅のテーマと思われますので。

もう一つは、現在の委託販売システムではなく管理者が生産者を回り、集荷し店舗に飾り販売すると、もちろん買取りで、普通の流通システムにすると云うことですが、生産者の手間隙が無くなる、小口でも出荷が可能、出荷した商品が全て売り上げになる、但し価格は現在より低くなりますが、このシステムであれば管理者は大変ですがやればやるほど利益が付いてきますので、採算がとれるような気がします。しかし、生産者の顔をアピールする事は難しくなりますが。

あぷたもとれたも道の駅にあり、北海道のアクセスの通過点にあり立地条件は最高であり、商品構成や広告いかんでは十二分に売り上げを確保すうことは可能ではと思います。管理者の候補者は多く出てくるとは思いますが、洞爺湖町の顔の部分である道の駅の中ですので、人選は細心の注意をするべきと思います。

□回答

道の駅「あぷた」「とうや湖」の附帯施設として、地場産品直売センターを設置しておりますが、運営方法につきましては、各直売センターごとに農業者、漁業者、加工業者の出品者や町内経済団体等で構成する企業組合を設立し、法人格で運営を行っています。

1.出品対象者について
地場産品直売センターへの出品者につきましては、洞爺湖町内の農業者、漁業者、農協、加工品製造業者と限定しています。

2.取扱商品について
地場産品直売センターで取り扱う販売品は、町内で生産、製造している農産物(山菜含む。)水産物
及び加工品などの地場産品としており、仕入れたり当町以外で製造したものは取り扱わないことを原則
としています。

3.販売方法について
販売方法は、生産者名、写真を掲示し、運営法人による委託販売とし、自らが開店前に出品物の陳列、補充を行います。販売の主力となる農産物は、利用者が求める安全・安心そして新鮮さを売り
とするため、朝もぎとし売れ残りは当日回収としています。

4.委託販売手数料、売上代金の支払いについて
運営法人に対し売り上げ金額に応じた一定の手数料を支払い、売上代金から手数料を差し引き、翌月
初めに出品者に支払われております。

以上のような方式により地場産品直売センターの運営がなされており、安全・安心そして新鮮さをアピールし、毎年順調に売上を伸ばしており出品者の経営安定の一助になっているものと確信しています。

なお、「あぷた」につきましては、昨年度から補助金なしの自主運営を行っており、現在オープンから4年目を迎え、採算ベースに乗りまして順調に経営されております。

また、「とれた」につきましては、本年4月にオープンし洞爺地区の豊富な新鮮野菜を中心に当初予定の売上を順調に達成しており、今後も利用者の期待に応えられる新鮮で安価な商品を提供出来るよう努力し、固定客及び観光客から喜ばれる施設として努力して参ります。