一般的な意見に対する回答について

1.洞爺湖森林博物館

■意見

この博物館は中島に必要な施設なのかと云う疑問から、どのような意味合いで現在まで存続させてきたのか
理解できませんが、道東のように木をテーマとした地域であれば森林博物館の意義もありますが、当地洞爺湖町では湖と噴火と景観と私は認識しております。

町の内部で中島に存続させなければならない事情があるのであればいたしかたありませんが、指定管理者を
導入(法人でも個人でも)しましても掛かる経費は町が負担しなければ管理者のなりてがいないのではと思いますが、存続・閉鎖・二通りの意見を述べさせていただきます。

存続の場合、洞爺湖に存続させ観光の一環を担わせるに価値ある博物館であるとして、私は森林博物館の内容を洞爺湖温泉もしくは洞爺村の町所有(家賃の掛からない)の建物の中に移設するべきと思います。
また呼称も洞爺湖中島自然博物館くらいにして洞爺湖の中島をアピールして観光客にフェリーに乗って中島
の自然を見てもらう。

閉鎖する場合は現代では洞爺湖町の観光に不必要と考えた場合ですが、残された建物は解体かもしくは「島の小屋」として観光以外(中島の整備、警備、研究等)で行く人々の休憩場所として使用するのがいい
のではないでしょうか。

現代の日本で残された数少ない自然である中島。都会の人々が求めている失われた自然が中島にはあります。観光資源として活用するも、未来に温存するも洞爺湖町の考え一つと思いますが。

□回答

洞爺湖森林博物館は、北海道の森林を広く紹介し、認識を深めさせ、林業技術の普及と観光資源の両立として昭和30年に函館営林局の所管事業として建設され、その後、昭和43年に町に移管されました。

昭和57年に全面改築し、中島の自然を中心に洞爺湖の自然と動植物にテーマを絞り、島そのものが自然博物館ともいえる中島探訪の入口としても機能するような展示構成とし、多くの修学旅行生や一般観光客の中島自然体験の場として利用されてきております。

しかし、少子化等による修学旅行生の激減や施設の老朽化により、近年は利用客も低迷しております。

洞爺湖町としましては、貴重な自然が残されている中島を、自然探訪の拠点として観光資源に活かしていこうとフットパスの整備などを進めており、また、中島の自然学習の拠点施設として博物館を存続させていきたいと考えております。

現在、国立公園内の施設整備として国に博物館整備の要望を行っており、これらの決定を待って、今後は、施設、設備、展示品等の整備等を行っていく予定であります。

指定管理者による運営につきましては、今のところ収支の採算性は低く、町の負担も必要と思われますが、民間のノウハウを活かした運営ができることもメリットではないかと考えております。